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【安心安全講座】熱中症は部屋の中でも発生します! 何に気をつければいいの?
厳しい暑さが続いています。外に出るときは帽子や日傘、水分補給など、気を配っている方も多いと思います。ですが実は、外にいるときしか熱中症にならないわけではありません。屋外でも屋内でも、きちんとした対策を行っていきましょう!
屋外だけじゃない!熱中症が発生するのはなぜ?
「長時間、太陽の光にあたっていると熱中症になる」と思われがちですが、熱中症になる原因は、「暑さ」×「肉体的負荷」×「服装」×「個人的要因」といわれています。
そして熱中症が発生しやすい環境は、高温多湿で、発熱体から放射される赤外線による熱(輻射熱)があり、無風な状態です。
つまり屋外・屋内に関係なく、熱中症になる可能性があるということになります。
これらの原因や環境により、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、循環調節や体温調節などの体内の調整機能が破綻すると、熱中症を引き起こし、めまいや失神、筋肉痛、大量の発汗、頭痛、吐き気、倦怠感、意識障害、痙攣、手足の運動障害、高体温などの症状が現われます。
屋内で熱中症にならないためには?
・お風呂場や洗面所は換気や冷房を!
家の中でも、洗濯機や乾燥機などの熱がこもりやすく、湿気の高いお風呂場や脱衣所、洗面所で長時間過ごすときは、注意が必要です。
窓を開けたり、冷房の冷気を入れたりして環境を整えましょう。
・入浴後は水分補給を!
たとえば41℃の風呂に15分入浴後した後は、約800mlの水分が失われるといわれています。脱水により熱中症を引き起こす危険性がありますので、入浴前後の水分補給を忘れずに行いましょう。
・アルコールは“水分”ではありません!
帰宅時や、お風呂上りのビールは美味しいですが、それだけで「水分をとった」としてしまうのは危険です。またアルコールはもちろん、お茶も利尿作用が高く身体の水分を外に出してしまうため、水分補給に適していません。コーヒーも同様です。
・「のどが渇いた」と思う前に水分補給を!
とくに運動や入浴後でもなく、のども渇いていないと思っていても、こまめに水分補給をすることが大切です。とくに高齢者はトイレの回数を気にして水分を控えてしまうため、気をつける必要があります。
・睡眠不足などの体調不良の要因をつくらないように
暑さのため眠れない、睡眠不足となり、熱中症のリスクになります。光熱費を気にして就寝時の冷房をつけない人も多いかもしれませんが、もし寝苦しさを感じているようなら、少し高めの温度設定にしたり除湿モードにするなど、自分に合った環境を整えてよく眠るようにしましょう。