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【快適生活ノート】夏の紫外線対策!どんなことに気をつけるべき?
紫外線って、なに?
梅雨があければ、夏も本番。年々厳しくなってくる紫外線を予防するため、さまざまな工夫をしている方も多いのではないでしょうか。
太陽の光を浴びることは、ビタミンDの合成や骨の強化、殺菌作用、セロトニンの分泌などメリットもありますが、皮膚細胞を傷つけたり、シワ・シミ・そばかすの原因となったり、眼に影響を及ぼしたりと、よくない効果もあります。
そのため夏の日光浴は1日15分程度にとどめましょう。また日光は全身で浴びなくても、窓から手のひらを出して太陽に向けるだけでも十分です。
そして気になるのはやっぱり紫外線。
なんと肌老化の7割は、紫外線による光老化といわれています。
よく耳にする“UV対策”“UVケア”の“UV(ultraviolet)”とは、この紫外線のことです。
太陽の光には、目に見える光(可視光線)と、目に見えない赤外線、紫外線があります。さらに紫外線は、波長によってUVA、UVB、UVCに分かれています。
このうち実際に地表に届くのは、光老化を引き起こすUVA(A波)と、しみをつくるUVB(B波)の2つ。この2つが、日焼けや光老化の原因となっています。
対策するには、どうしたらいい?
紫外線を防ぐために日傘や帽子を活用している方も少なくないでしょう。
しかし屋外では、太陽からの直射光だけではなく、散乱した散乱光、壁や地面で反射した反射光などもあり、日傘や帽子だけでは防げません。
サングラス、UVカット効果のある衣類、日焼け止めなどが有効になってきます。
紫外線対策として取り入れやすい日焼け止めには、A波に対する防御能を示すPA(Protection grade of UV-A)とB波に対する防御能を示すSPF(Sun Protection Factor)の表示があります。
もしすでに日焼け止めを持っている方は、表示を確認してみてくださいね。
PA…+~++++の4段階(+の数が多いほどダメージを防ぐ)
SPF…最大50+(数字が大きいほどダメージを防ぐ)
SPFで表示される数字は、肌の表面に炎症を引き起こすUVBの影響をどれだけ引き延ばせるかを示しています。UVBの影響が肌に現れるまでにかかる時間は約15~20分。つまりSPF30だったら、SPF30×15~20分=450~600分となります。
日焼け止めを選ぶ目安としては、以下の通りです。
<日常生活>
SPF10~20
PA+~++
<外出・屋外活動>
SPF30~40
PA+++
<日差しが強い中での屋外活動>
SPF50~50+
PA++++
日焼けをしたくないからPAやSPFが高いものを塗っておけば安心というわけではありません。日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤は使用する人の体質によっては肌荒れ等を起こしてしまうこともありますから、そういう方は場合によって使い分けたり、ノンケミカルタイプをおすすめします。
また、日焼け止めは汗で流れてしまいますから、その防御効果に関わらず、2~3時間おきに塗り直すことが重要です。
「少し多いかな?」と思うくらいの量を、顔や体全体にムラなく塗りましょう。
やむを得ず紫外線を浴びてしまい、赤くなってしまった場合は、患部を冷やして炎症を抑えてから保湿しましょう。また、ビタミンA、C、Eを含んだ野菜や果物をとることも有効です。