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【安心安全講座】知識も“備え”! 災害の基礎知識を知っておこう
いざというときの地震や水害に備え、防災グッズを準備をしているご家庭も多いでしょう。
水や食糧など物理的な備えはもちろん有効ですが、情報や知識も“備え”になります。万が一の際にも困らないために災害の基礎知識を知っておきましょう。
【地震】知っていますか、「震度」と「マグニチュード」の違い
地震が起きた際、メディア等が発信する情報でまず目にすることが多いのが「震度」と「マグニチュード」です。この2つの違いをご存知でしょうか。
震度とは、ある場所での地震による揺れの強さを表しています。
同じ地震でも、震源からの距離や地盤などによって揺れの大きさは異なります。
一方、マグニチュードは地震そのものの大きさ(規模)を表しています。
この説明だけではちょっとわかりにくいですが、電球に例えるとわかりやすいかもしれません。
電球そのものの明るさを表す値がマグニチュードです。
そして、電球から離れたある場所の明るさが震度ということになります。
電球そのものの明るさ(マグニチュード)は変わらなくても、電球から遠く離れることでその場所は暗くなります(震度)。
マグニチュードと電球の関係もこれと同じです。
ある大きさのマグニチュードの地震でも、震源に近いと揺れが大きく、離れると揺れは小さくなります。また、電球が明るいほどまぶしくなるのと同じで、マグニチュードが大きいほど揺れが大きくなります。
同じ地震でもマグニチュードが1つしかないのに対して、震度が場所によって何個もあるのは、このためです。
これまでに起きた大きな震災におけるマグニチュードと最大震度は以下のとおりです。
・阪神・淡路大震災(1995年) マグニチュード7.3、最大震度7
・東日本大震災(2011年) マグニチュード9.0、最大震度7
・熊本地震(2016年) マグニチュード7.3、最大震度7
・能登半島地震(2024年) マグニチュード7.6、最大震度7
【水害】警戒レベル4「避難指示」で必ず避難を
次に、近年増えている水害が起きた際に出される避難情報や警戒レベルについてご存知でしょうか。
地震と違い、避難するタイミングが難しいのが水害です。
「まだ大丈夫だろう」という油断が危険を招いてしまう可能性もありますから、警戒レベルや、そのときとるべき行動について知っておきましょう。
以下に、避難情報と、それによってとるべき行動についてご紹介します。
【警戒レベル5】「緊急安全確保」(市町村長が発令)
・災害発生または切迫
・命の危険、ただちに安全確保!
~~~警戒レベル4までに必ず避難~~~
【警戒レベル4】「避難指示」(市町村長が発令)
・災害のおそれ高い
・危険な場所から全員避難
【警戒レベル3】「高齢者等避難」(市町村長が発令)
・災害のおそれあり
・危険な場所から高齢者等は避難
【警戒レベル2】「大雨・洪水・高潮注意報」(気象庁が発表)
・気象状況悪化
・自らの避難行動を確認
【警戒レベル1】「早期注意情報」(気象庁が発表)
・今後気象状況悪化のおそれ
・災害への心構えを高める
それぞれの目安は以上になりますが、警戒レベル5はすでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。警戒レベル5の「緊急安全確保」の発令は待たずに、警戒レベル4「避難指示」で必ず避難しましょう。