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【快適生活ノート】冷え対策には“頭寒足熱”!足元をあたためよう
“頭寒足熱(ずかんそくねつ)”という言葉を知っていますか?
字のとおり、頭を涼しくして足元をあたたかくすることが健康につながるという意味で、昔より言われている言葉です。
寒い時期は足元をあたたかくすることで、冷えからくる身体のトラブルを防ぎましょう!
足元をあたたかくすると健康にいいのはなぜ?
「頭を涼しくして足元をあたたかくする」という方法の由来の一説とされているのは、18世紀のオランダの医師ヘルマン・ブールハーフェが提唱した「頭を冷やし、足をあたためる。これで病気知らず」という言葉です。ヘルマンは非常に優れた医師でしたが、死後遺された「医学の秘法」というタイトルの原稿には、なんとこの言葉のみ書かれていたのだとか!
では、なぜ頭を涼しく、足元をあたたかくするのがよいのでしょうか。
まず、心臓から一番遠い場所にある足をあたためることで、全身に血液が行き渡りやすくなり、心臓の働きを助けてくれます。
またふくらはぎは血液をポンプのように送る役割があるため「第二の心臓」と呼ばれています。足元をあためることで血流が促進され、全身があたたまるのです。
そして頭(脳)は大量のエネルギーと酸素を消費する臓器ですから、それを補うため常に大量の血液が流れ込んで熱がたまりやすいため、熱がこもってしまうとのぼせてしまうのです。このため頭を冷やすことが必要になります。
とはいえ、実際に頭を冷やす必要はありません。寒い時期は、足元をあたためることを意識しましょう。
冷え解消に! 毎日行える改善方法
足元が冷えていると、腹痛や便秘、頻尿、しびれ、腰痛、寝つきが悪さなどにつながってしまいます。
さらに冷えている状態が長期にわたると、ホルモンバランスの乱れが生じやすくなり、ストレスが加わると若い人でも更年期のような症状が出てしまうこともあります。
足元をあたためることで内臓機能の働きを改善し、免疫力もアップするといわれています。また自律神経の働きを調整し、頭がすっきりしたり、不眠やイライラ、更年期障害、うつにも好影響を与える可能性も考えられていますから、しっかりと対策しましょう!
◇主な足の冷え改善方法
・お風呂に入る
身体をあたためて血行を改善するにはお風呂がベスト!入浴後に冷えないように気を付けてください。
・運動する
適度な運動で基礎代謝を高めると、冷えにくい身体になります。軽いウォーキングや有酸素運動がおすすめです。
・食事に注意する
冷たいものを食べると、それだけ身体が冷えてしまいます。冷えは冬だけでなく夏もありますから、飲み物を常温にする、冷奴は湯豆腐にするなど工夫しましょう。身体をあたためるしょうがやにんにくもおすすめです。
・マッサージで血行促進
足のマッサージを行うことで、手軽に血行を促進することができます。お風呂あがりに毎日5分程度マッサージしてみましょう。
・暖房器具の見直し
靴下を履くなど対策をしていても冷えがとれない場合は、そもそもお部屋が寒すぎることが原因かも。足元を冷やさない暖房器具を考えてみるのも一つの方法です。お部屋は少なくとも18℃以上になるようにしましょう。