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【安心安全講座】来たるべき災害に備えて、食料はどうしたらいいの?
今年、東日本大震災からちょうど10年の節目を迎えます。
新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みはもちろんですが、来たるべき災害に向けても、改めて備えを見直す機会にしてみるのはいかがでしょうか。
今回は災害時の食事に焦点をあててみます。
食事の備えは最低でも3日間×家族分をめやすに!
災害発生時は、経過日数によってライフラインや交通網の状況が異なります。
発生直後は人命救助や身の安全の確保が優先されますので、食事に多くの手間はかけられません。
また3日から1週間は電気、ガス、水道などのライフラインが停止することも考えられます。
これらさまざまな可能性を考え、最低でも3日間(9食)×家族分の食料品を備蓄しておきましょう。その3日間に、プラスαの備蓄食料、水、カセットコンロなどの熱源を確保して1週間に備えます。
そろえておきたい食品は?
最低限備えておきたい一般的な食品類は以下です。
(分量は家族分に合わせましょう)
・水 ―― 飲料用として1人当たり1日1リットル
・米 ―― 2㎏の米1袋で約27食(1食0.5合換算)
・缶詰 ―― 調理不要で食べ切りサイズのもの
・カセットコンロ ―― ボンベは1人1週間で6本程度
お湯を入れるだけの「アルファ米」や、熱湯で温めるだけのレトルトのおかゆ・雑炊や、缶詰タイプのパンなどがオススメ。1年から、長いものでは7年ほどの賞味期限があります。
※乳幼児や高齢者は別途、離乳食や介護食を用意します。慢性疾患や要介護者、食物アレルギーをもつ方は自分に合わせた食品を追加します。
※非常時は野菜不足になりがち。野菜スープや野菜ジュースで補いましょう。
備蓄はローリングストック方式がオススメ!
普段食べている保存食品を少し多めに買い置きし、消費したら新たに買い足す「ローリングストック方式」なら、賞味期限が切れて廃棄することなく活用できます。
飲料水も同様に、料理等に使いながら買い足していきます。
また災害時は、不安やストレスで心身ともに疲労することが予想されます。備蓄食料とはいえ、少しでも自身が”おいしい”と思えるものを探しておくことも大切。
アルファ米やレトルト食品はさまざまな味が売り出されていますから、ローリングストック方式を使いながら、好きな味を探しましょう!