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【安心安全講座】備えない防災!?フェーズフリーという考え方
東日本大震災発生から11年目を迎えます。
日常となりつつある新型コロナウイルス対策ももちろん大切ですが、きたるべき地震等の災害にも、日ごろからきちんと備えておかなければなりません。
防災グッズのストックは“ローリングストック”で
いざというときのために、缶詰やレトルト食品を用意していても、あるときチェックしてみたら消費期限が切れていた!……なんて経験はありませんか?
賞味期限が長い食品だったり、普段目につかない場所に置いていたりするため、上手に管理するのはなかなか難しいですよね。
そこでオススメなのが、ローリングストックという方法です。
ローリングストックとは、必要な量の備蓄を用意して、定期的に消費しながら買い足して管理するやり方。
たとえば4人家族の場合、4人×3食(朝・昼・晩)×3日=36食分用意します。
このストック分を、日常的に、賞味期限が古いものから食べていき、なくなった分だけを買い足していくという方法です。
こうすれば、“賞味期限の切れていない食品”が、“いつでも家族3日分ある”状態を保つことができるのです。
また日常的に食べることで、いざというときのシミュレーションにもなりますし、家族それぞれの好みの味を見つけることもできます。
“フェーズフリー”という考え方を知っていますか?
近ごろ、防災について“フェーズフリー”という考え方が広まっています。
フェーズフリーとは、日常的に、災害時に役立つものやスタイルを採り入れ、使用するという考え方。つまり、日常と非常時の垣根をなくすということです。「備えない防災」とも呼ばれています。
先ほどご紹介したローリングストックも、フェーズフリーに当てはまります。
たとえば、以下のようなものがフェーズフリーに当てはまります。
・撥水加工されたバッグ
普段は買い物袋(エコバッグ)として使用しますが、いざというときはバケツ代わりにもなります。
・カセットコンロ
家族で鍋物などをするときに利用するカセットコンロ。災害時のお料理に活躍します。カセットボンベのストックも忘れずに。
・ソーラー式ランタン
ソーラーで充電できるLEDランタンなら、普段はオシャレなインテリアですが、停電時などは光源として大活躍。キャンプにもいいですよ。
・LPガス
皆様のご自宅に軒下にあるLPガスも、実はエネルギーのストック。電気や都市ガスと違い、LPガスなら普段から備蓄されている状態ですから、いざというときも安心です。