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【快適生活ノート】熱中症を防ぐ!“暑熱順化”を知っていますか?
梅雨に入り、気温が上がってきました。今年もまた熱中症が心配な季節がやってきます。暑い夏を元気に乗り越えるためには、日々の健康づくりが大切です。
熱中症にはさまざまな対策がありますが、“毎日お風呂の浸かる”ことも、実は効果的なのです!
熱中症予防に大切な“暑熱順化”って?
暑熱順化とは、体が暑さに慣れること。
人間は、体内で熱をつくることで体温が上昇し、発汗などによって体の表面から空気中に熱を逃がし、体温を調節しています。
これがうまくできなくなると、体のなかに熱がたまって熱中症や夏バテを引き起こしてしまいます。
近ごろはとくに、室内でのエアコンや、テレワーク等による運動不足といった要因が、暑熱順化を妨げているのです。
社会問題化している熱中症は、屋外だけでなく、室内にいても起こり得るため、水分・塩分補給のほか、日常的な対策も必要になってきます。
コツは日常的な入浴の繰り返し
日常的な入浴習慣が、発汗機能を高め、暑熱順化を促すとされています。
リンナイが発表した研究内容によると、浴槽に浸かるのが「週4日以上」と「週4日未満」で発汗量と血流量を計測した結果、日常的に入浴を繰り返すことで、高強度の暑熱や運動負荷トレーニングをしなくても、熱放散機能が向上する可能性を示しました。
つまり、夏でも毎日適度にお湯に浸かり、暑さに慣れていくことで、運動と同等の発汗機能を得ることができるということです。
これらの結果は、年齢や運動習慣、BMI の影響を考慮しても変わらないとのことなので、日常的な運動習慣が難しいお年寄りでも取り入れやすい方法です。
入浴習慣をつけることは、日々の生活のなかで無理なくできる熱中症予防です。
暑い夏でも、シャワーだけで済ませずに、ぜひお風呂に浸かってみてくださいね。
ただし、長風呂は厳禁。きちんと水分補給をしてから、38℃くらいのお湯に10分程度浸かるのがオススメです。
効果的なお風呂の入り方については、こちらの記事でも紹介しています♪