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【安心安全講座】いざというときのために非常食に慣れておこう!
近年、災害の甚大化・激甚化により、非常時の備えをしているご家庭が増えています。
万が一被害にあってしまったときに必要なものを、家族みんなにわかりやすく保管しておくことはとても重要ですが、その準備だけで満足してしまっていませんか?
ぜひ、定期的に見直したり、実際に使ったり食べてみてくださいね。
災害時でも大切! “食”は心身ともに健やかに過ごすための基本
災害用に、水や食糧を保管しているご家庭は多いですよね。
でも、準備していることに満足してしまい、本当に災害が起こってライフラインがとまってしまったとき、それらをきちんと活用できるような準備になっているでしょうか?
以前、このコーナーでも「ローリングストック」による保管方法をご紹介しました。
⇒【安心安全講座】備えない防災!?フェーズフリーという考え方
ローリングストックをすることで、中身の確認や補充、消費期限・賞味期限の管理をすることができます。
その際、非常食用に用意しているレトルトやパウチのものを実際に食べてみて、きちんと「おいしいな」「好きな味だな」と感じるかどうかも確認しておきましょう。
「非常時なんだから、最低限、お腹が満たせればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、たとえばそれが2日、3日、1週間……と続くと考えたらどうでしょう。
“食”は心身ともに健やかに過ごすための基本です。
不安で心細い非常時だからこそ、少しでもおいしいな、好きだなと思えるものを食べることで、少しでも気持ちが安らげられるといいですよね。
とくにお子さんがいるご家庭では、お子さんが口にしやすいものや、好みの味のものを見つけておけるといいですね。
また温めて食べる非常食の場合は、ライフラインがとまった場合、その環境が整えられるかの確認もしておきましょう。カセットコンロが使えると便利です。
非常食は、なぜ長持ちするの?
非常食として売られている食品は、なぜ長持ちするのでしょうか。
食べ物が悪くなる理由は主に「腐敗」と「酸化」ですが、その原因となる水分と酸素を取り除いてつくられているからです。
たとえば非常食としてよく知られている“アルファ化米”は、通常のお米を炊いたものを急速乾燥させたものです。
アルファというのは、米のデンプンの状態のこと。炊飯して柔らかくなった(糊化)状態をアルファ化状態といいます。
アルファ化米は、炊いたり温める工程がなく、水やお湯を入れて待つだけでおいしいご飯が食べられる画期的な非常食です。
最近では白いお米だけでなく、ピラフやドライカレーなどの味付きも登場しているので、好みの味を探してみましょう。
またお米やスープ、お味噌汁でよく見るフリーズドライ食品は、氷点下で凍らせることで食べ物に含まれる水を凍らせ、さらに周囲を真空状態にすることで氷が一気に水蒸気になり取り除いたものです。水分が取りのぞれたスポンジ状になっているのが特徴です。
備蓄しておく非常食としてオススメなのが、羊羹(ようかん)です。
羊羹は暑さや寒さなどの環境の変化に強く、常温で長期保存することができるため、非常食としてとっても優秀!
1口サイズのものなら、軽くて携帯しやすく、誰でもすぐ開封できて、手を汚さず片手で食べられるのも大きな特徴です。
脂質が少なく糖分が多いので、エネルギー補給にぴったり! おやつとしてもうれしいですね。